ウェールズの歴史
ローマ時代から中世まで、ウェールズという土地に生きた王や戦士たちの物語。
27本の記事
60歳で全部捨てて国を興した男――ウェールズの創始者キネダに学ぶ“勝負どころ”の見極め方
今のウェールズの原形となる国をつくりながら、記録が少なくほとんど知られていない5世紀の英雄キネダ・アプ・エダン。ピクト族と戦い、ヴァイキングを味方につけ、北部ブリタニアを掌握したのち、60歳で領土も地位も捨てて一族を率いてウェールズへ。10年かけて調べた創始者の生涯を、「生き方に活かせる勝負どころの見極め方」という視点でまとめました。
自由の代償は“自分の身は自分で守れ”――ローマ撤退後、ブリトン人が試されたウェールズ黎明期
410年、ローマ軍が去ったブリタニアは、自分たちの手で国を守らねばならなくなりました。傭兵として招いたヘンギスト兄弟の裏切り、北から一族を率いて移住したキネダによるグウィネズ建国、悪魔と呼ばれた暴君マエルグウィン、幼なじみ同士の対決、そして復讐を捨てて最後のブリタニア王となったカドワラドル。ウェールズ王室が生まれた5〜7世紀の激動をたどります。
使用人と王妃の恋が、イギリスの歴史を変えた――テューダー家とウェールズの血筋
13世紀末に征服され、途絶えたかに見えたウェールズ王室の血筋。それを蘇らせたのは、王妃の衣装係だったウェールズ人使用人オーウェン・テューダーの“逆玉の輿”でした。舞踏会での恋、駆け落ち、処刑、そして孫ヘンリーがボズワースの戦いで王座をつかむまで。薔薇戦争を終わらせ、イングランド・ウェールズ・スコットランドを血筋で結んだ番外編です。
奪われた称号を取り戻せ――三人の“自称プリンス・オブ・ウェールズ”が挑んだ独立戦争
1282年、プリンス・オブ・ウェールズの称号はイングランドに奪われました。それでもウェールズの人々は諦めません。コンウィ城まで追い詰めたマドック、フランスで戦った傭兵隊長ラウゴッホ、そして戦いを望まなかったはずの最後の英雄オウァイン・グリンドゥール。三人の“自称プリンス・オブ・ウェールズ”が挑んだ独立戦争をたどります。
「プリンス・オブ・ウェールズ」はこうして生まれ、こうして奪われた――黄金期から独立の終焉まで
ウェールズの統治者が掲げた称号「プリンス・オブ・ウェールズ」。ヘンリー2世を二度撃退したオウァイン大王の黄金期、兄弟を次々と手にかけたダヴィッズ、ジョン王と渡り合ったラウェリン大王、そして1282年に散ったラウェリン・ザ・ラストまで。称号の誕生から独立の終焉、今もイングランド皇太子に受け継がれる理由までをたどります。
南北朝+戦国+下剋上? ウェールズ史上もっとも忙しい231年間
ハウェル善王の統一もつかの間、ウェールズ王家は北のアベルファラウ家と南のディネヴァウル家に分裂。950〜1181年、統治者が9人も入れ替わり、農民出身の下剋上まで起きた“ウェールズ版南北朝時代”。頂点から転落した統一者、ウェールズ史上唯一の全土統一、慈悲深き王、そしてノルマン人との死闘まで、目まぐるしい231年間をたどります。
戦わずして天下統一? ウェールズに現れた二人の“大王”――ロドリ大王とハウェル善王の時代
9世紀前半から10世紀中盤、小国に分かれていたウェールズをひとつにまとめた「大王」たちの時代。婚姻でじわじわ領土を広げたロドリ大王、ヴァイキング王ゴルムを討ち取った戦い、三兄弟の結束と分裂、そして600年も生き続けた法律をつくったハウェル善王まで。ウェールズ史でも屈指の見どころが詰まった時代をたどります。
外からはマーシア、内からは下剋上――ウェールズ版“戦国時代”と、救世主になった島の男
7世紀後半から9世紀前半、ウェールズは隣国マーシアの侵略と国内の後継争いに同時に見舞われました。283kmの「オッファの土塁」、王室の血筋ではない男の40年統治、4年に及ぶ泥沼の内乱、そしてマン島から現れた救世主メルヴァン。今のウェールズとイングランドの国境が形づくられた、内憂外患の時代を追います。
「アーサー王」は実在した? 北ウェールズの王様たちの意外な物語
円卓の騎士、聖剣エクスカリバー、魔法使いマーリン。あの有名なアーサー王伝説は、5〜6世紀の北ウェールズに実在した王様たちがモデルかもしれません。せっかち者エイニオン、長い手のカドワロン、白い歯のオワイン、マエルグウィン、クネグラシス。5代の王をあだ名を手がかりにたどり、伝説との重なりを探ります。
テューダー家って何者? ウェールズの一族がイギリス王室になるまでの物語
ヘンリー8世やエリザベス1世で知られるテューダー朝。その一族のルーツは、じつはウェールズの一介の武将でした。王の執事から始まり、征服、反乱、王妃との身分差の恋、亡命を経て、ボズワースの戦いで王座をつかむまで。ウェールズ版シンデレラストーリーをたどります。
ウェールズってこんな国! 中世の歴史をゆる〜く旅してみよう
ローマ帝国の支配、自分たちの手での自治、アングロ・サクソンやノルマン人との戦い、そして征服後も続いた反乱。1世紀から15世紀までのウェールズの歴史を、8話の早送り物語としてサクッと紹介します。年号を覚える必要はありません。
【赤いローブの戦士】パダン・ベイスリュッドと古代ブリタニアの秘宝
ローマ支配下の4世紀ブリテン北部で国境を守り、のちのウェールズ王室の源流となった戦士パダン・ベイスリュッド。彼の名を不滅にした「赤いローブ」の伝説と、ブリテン島の十三の宝物の物語をたどります。











